ジョージア州(読み)ジョージア(その他表記)Georgia

翻訳|Georgia

デジタル大辞泉 「ジョージア州」の意味・読み・例文・類語

ジョージア(Georgia)

西南アジアカフカス地方の共和国。首都トビリシカフカス山脈の南、黒海の東岸に位置する。柑橘かんきつ類・茶やマンガンを産する。ジョージア語での呼称サカルトベロ。日本では長くロシア語名に基づき「グルジア」と称したが、2015年に英語名Georgiaに基づく現呼称に変更。人口371万(2021)。
[補説]2008年8月ロシアとの間で南オセチア紛争が勃発、ロシアのメドベージェフ大統領がジョージア(グルジア)の一部であった南オセチアアブハジアの独立を承認、国境不可侵の取り決めが崩れたことで、2009年CIS(独立国家共同体)を脱退した。
米国南東部、大西洋岸の州。州都アトランタ。独立13州の一。モモ・綿花テレビン油などを産する。→アメリカ合衆国

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョージア州」の意味・わかりやすい解説

ジョージア〔州〕
ジョージア
Georgia

アメリカ合衆国南部にある州。独立十三州 (→十三植民地 ) の1つ。州都はアトランタ。北部から東部はテネシー,ノースカロライナ,サウスカロライナの各州に,西部はアラバマ州,南部はフロリダ州に接する。北部はアパラチア山系が連なり,その南はピードモント高原で,州域の5分の3は海岸平野である。気候は亜熱帯性東岸気候。 1732年サバナに入植,初期にはイギリスの植民地として開拓が進んだが,ドイツ,ポルトガル,スイスから入植者が続き,黒人奴隷も多かった。養鶏が盛んで,肉食用ブロイラーを多産。そのほかナンキンマメ,タバコ,ヒッコリー (クルミ科) などを産し,地下資源では白陶土,大理石,ボーキサイトを産出する。かつてアトランタやコロンバスメーコンオーガスタで盛んであった繊維 (綿) 工業は衰退し,電機,エレクトロニクス,機械,パルプ,化学工業が行われるが,アメリカ合衆国のなかでは工業化の遅れた州に属している。『風と共に去りぬ』『タバコ・ロード』などの小説の舞台でもある。面積 15万2605km2。人口 968万7653(2010)。

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