アティク ライミ(英語表記)Atiq Rahimi

現代外国人名録2016 「アティク ライミ」の解説

アティク ライミ
Atiq Rahimi

職業・肩書
作家,映画監督

生年月日
1962年

出生地
アフガニスタンカブール

学歴
ルーアン大学映像学科卒,ソルボンヌ大学映像学科卒

学位
視聴学博士(ソルボンヌ大学)

受賞
フォンダシオン・ド・フランス賞〔2002年〕「数千の夢と恐怖の家」,カンヌ国際映画祭新人監督賞〔2004年〕「地と灰」,ゴンクール賞〔2008年〕「悲しみを聴く石」

経歴
最高裁判事の父と、アフガニスタン初の女学校創立者の母の間にカブールで生まれる。共産党員だった兄はソ連の撤退後、殺害された。ソ連の軍事介入後の1985年、雪山を歩き続けてパキスタン入りし、フランス大使館に駆け込んで22歳で政治亡命した。その後、ソルボンヌ大学で映画学の博士号を取得し、数本のドキュメンタリー作品を監督。’99年処女小説「地と灰」をダリー語で発表。2000年フランス語に翻訳されると、広くその名を知られた。2002年第二作「数千の夢と恐怖の家」でフォンダシオン・ド・フランス賞を受賞。2008年自身初のフランス語作品で、夫に虐待死させられたアフガニスタンの女性詩人に捧げた「悲しみを聴く石」でフランスの最も権威ある文学賞のひとつ、ゴンクール賞を受けた。一方、2004年自ら映画化した「地と灰」でカンヌ国際映画祭の新人監督賞(カメラ・ドール)を受賞した。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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