デジタル大辞泉 「カンヌ国際映画祭」の意味・読み・例文・類語 カンヌ‐こくさいえいがさい〔‐コクサイエイグワサイ〕【カンヌ国際映画祭】 フランスの都市カンヌで毎年5月に開かれる国際映画祭。第1回は1946年開催。最高賞パルムドールのほか、監督賞や男優・女優賞、「ある視点」賞などがある。ベネチア・ベルリンとともに世界三大映画祭とされる。[補説]カンヌ国際映画祭で最高賞(パルムドール)を受賞した日本映画受賞年受賞作品監督名1954年「地獄門」衣笠貞之助1980年「影武者」黒沢明1983年「楢山節考」今村昌平1997年「うなぎ」今村昌平2018年「万引き家族」是枝裕和 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「カンヌ国際映画祭」の意味・わかりやすい解説 カンヌ国際映画祭【カンヌこくさいえいがさい】 フランスのカンヌで毎年5月に開催される国際映画祭。世界三大映画祭の一つでもある。1946年設立。審査委員長には著名な映画監督や俳優があたり,各国の関係者が集まる。グラン・プリ〈パルム・ドールPalme d'or(金賞)〉をはじめ,監督賞,審査員特別賞などがあり,国際映画祭のなかで最も権威をもつ。日本映画の主な受賞作に衣笠貞之助監督《地獄門》(第7回グランプリ),市川崑監督《鍵》(第13回審査員特別賞),小林正樹監督《切腹》(第16回審査員特別賞),勅使河原宏監督《砂の女》(第17回審査員特別賞),小林正樹監督《怪談》(第17回審査員特別賞),大島渚監督《愛の亡霊》(第31回監督賞),黒澤明監督《影武者》(第33回グランプリ),今村昌平監督《楢山節考》(第36回グランプリ),小栗康平監督《死の棘》(第43回審査員大賞,国際批評家連盟賞),今村昌平監督《うなぎ》(第50回グランプリ),是枝裕和監督《そして父になる》(第66回審査員賞受賞)などがある。→関連項目アルトマン|カンヌ|ギュネイ|クルーゾ|クレマン|コーエン[兄弟]|スコセッシ|陳凱歌|トリュフォー|ブニュエル|ベッケル|ベネチア国際映画祭|ベルリン国際映画祭|マル|リベット|レッドグレーブ|ロージ|ローレン 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
知恵蔵 「カンヌ国際映画祭」の解説 カンヌ国際映画祭 世界3大国際映画祭の1つ。毎年5月に南仏の観光地カンヌで開催。1934〜42年の間ファシズム政権に牛耳られていたイタリアのベネチア国際映画祭に対抗して創設を発案。第1回が開催されたのは46年。パルムドールと呼ばれる最優秀作品賞、第2席のグランプリ(第42回までは最優秀賞だった)ほかを選出する「本選」に加えて、映画ビジネスを目的とした「見本市」も開かれる。 (宮本治雄 映画ライター / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報