デジタル大辞泉
「アテローム」の意味・読み・例文・類語
アテローム(〈ドイツ〉Atherom)
皮膚にできるはれもの。豆粒大から鶏卵大で、中に悪臭のあるかゆ状のものがたまる。粉瘤。粥腫。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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アテローム
atheroma
ギリシア語でかゆという意味で,通常,粉瘤や粥 (じゅく) 腫をさす。皮膚組織でおおわれた半球状に隆起した腫瘤で,皮膚や卵巣に多い。悪臭のあるチーズ状の内容物がある。皮膚では,外傷や注射のあとなどに上皮が迷入してできることもあるが,これは奇形腫の一つと考えられる。アテローム様という形容詞は,動脈のかゆ状硬化に使われる。これは,コレステロールを主成分とする脂質が大動脈や動脈の内膜に沈着し,一見,皮膚病変のアテロームのように,斑状に黄色ないし黄白色の隆起として認められるものである。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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アテローム
あてろーむ
atheroma 英語
Atherom ドイツ語
皮膚にできる一種の腫瘤(しゅりゅう)で、粉瘤ともよばれる。
[編集部]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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アテローム
粉瘤ともいう.皮膚に生じる嚢瘍の一種.1cm以下のものから数cmのものまである.動脈壁に生じるものもいう.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のアテロームの言及
【動脈硬化】より
…
[動脈硬化の分類]
動脈硬化は病理形態学的には粥状硬化,中膜硬化,小・細動脈硬化の3型に分類される。(1)粥状硬化 アテローム硬化ともいう。3型のうち最も多くみられ,脳,心臓,末梢血管の循環障害をひき起こし,脳卒中や虚血性心疾患などの原因となるので,臨床上重要である。…
※「アテローム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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