アヌアク族(読み)アヌアクぞく(その他表記)Anuak

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アヌアク族」の意味・わかりやすい解説

アヌアク族
アヌアクぞく
Anuak

南スーダンとエチオピアの国境にまたがる,ナイル川支流沿いに住むナイル語系民族。アニュワ人 Anywaともいう。人口は約 10万人。ほかのナイル語系諸族と異なり生業は農耕に重点をおき,主要作物は雑穀類である。いくつかの分散した父系氏族からなり,各氏族はほかのナイル語系諸族と同様のリニージ構造をもっている。生態学的にも大きな相違をみせる東部と西部では政治組織のうえでも相違がみられる。村は最大の政治単位であるが,西部では各村はその村の主要リニージから選ばれた長を戴く。長の権力はきわめて弱く,人々の支持を失うとアゲムと呼ばれる「革命」の制度によって村から追放される。一方東部の村々は一つの王族氏族の成員である 1人の貴族と大多数の平民からなっている。貴族のなかには近隣の村々にも及ぶ広範な権力をもつ者もいた。

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