アフマドナガル王国(読み)アフマドナガルおうこく(その他表記)Ahmadnagar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフマドナガル王国」の意味・わかりやすい解説

アフマドナガル王国
アフマドナガルおうこく
Ahmadnagar

インド西部にあったムスリム王国 (1489~1636) 。ニザーム・シャーヒー王国 Nizām Shāhīともいう。バフマニー朝末期,1489年に支配下のダウラターバード州総督マリク・アフマド・ニザームル・ムルク (在位 1489~1509) が,アフマドナガルを首都として建設した。東のゴルコンダ王国,南のビジャープル王国とともに,バフマニー朝分裂後のデカンの3強国として,相互に対立,連合を繰返したが,シャー・ジャハーンのムガル軍によって滅亡

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世界大百科事典(旧版)内のアフマドナガル王国の言及

【アフマドナガル】より

…市はアーマド・ニザームシャー・バハリにより15世紀末に建設された。16世紀を通じてアフマドナガル王国の首都として栄えたが,ムガル朝下に征服された。18世紀中期以後,マラーター同盟の重要な根拠地となった。…

【ムスリム五王国】より

…これらの王国はその支配領域の名を冠して呼ばれることもある。 このうちイマード・シャーヒー王国(ベラール王国)がニザーム・シャーヒー王国(アフマドナガル王国)に併合され,いちばん初めに滅び,バリード・シャーヒー王国(ビーダル王国)も,17世紀初めごろ,クトゥブ・シャーヒー王国(ゴールコンダ王国)とアーディル・シャーヒー王国(ビジャープル王国)とによって分割・併合された。残った3王国は,北から迫ってくるムガル帝国の圧力に抵抗していたが,1636年,シャー・ジャハーン時代のムガル帝国にアフマドナガル王国が併合された。…

※「アフマドナガル王国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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