アマゾナイト(読み)あまぞないと(その他表記)amazonite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アマゾナイト」の意味・わかりやすい解説

アマゾナイト
あまぞないと
amazonite

天河石(てんがせき)ともいう。青緑ないし緑色を帯びた微斜長石。研磨して飾り石となる。短柱状、卓状、塊状をなし、花崗(かこう)岩質ペグマタイト中に産する。集片双晶をはじめ、種々の双晶をするのが普通。おもな産地は、アメリカのカリフォルニア州コロラド州バージニア州や、カナダブラジルロシアなど。日本では、長野県南木曽(なぎそ)町田立(ただち)や山梨県甲府市黒平(くろべら)などで色の淡いものを産したことがある。名称は、最初の産地であるブラジルのアマゾンに由来する。

松原 聰]


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世界大百科事典(旧版)内のアマゾナイトの言及

【長石】より

…アノーサイトにおいても,2方向にへき開が発達しており,両者のなす角度は90度よりやや大きい。【田賀井 篤平】
【宝石】
 長石のうち宝石用となる代表的なものにムーンストーン,サンストーン,アマゾナイト,ラブラドライトがある。ムーンストーンは和名を月長石といい,月光を思わせる帯青乳白色を示す。…

※「アマゾナイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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