ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アメンホテプ3世」の意味・わかりやすい解説 アメンホテプ3世アメンホテプさんせいAmenhotep III 古代エジプト第 18王朝の王 (在位前 1417~1379) 。トゥトモス3世以来続いたエジプト最盛期の最後の時代を治めた王。治世5年目にヌビアの反乱を2度の遠征で鎮圧。バビロン,ミタンニなどの王女と政略結婚して,シリア,アッシリア,キプロスなどの諸国と積極的に外交を展開,金と交換して,馬,銅,瑠璃などを輸入し,巨大な富を蓄積した。ルクソール神殿の建立をはじめ,建設事業や芸術活動に専念し,大神殿の歴史に新時代を築いた。ルクソールのナイル川西岸にある「メムノンの巨像」は彼の葬祭殿の前にあった倚坐像として有名。王妃ティイはイクナートンを生み,その才知で知られ,王の晩年と没後多大の権力をふるった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by