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アルス・モリエンディ Ars moriendi[ラテン]

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世界大百科事典 第2版の解説

アルス・モリエンディ【Ars moriendi[ラテン]】

15世紀の西欧社会に普及した小冊子で,〈死亡術〉あるいは〈往生術〉の意。黒死病(ブラック・デス)と呼ばれる14世紀のペスト大流行の惨禍により,死と直面した人々は,ただいかに死ぬかということを考え,死に方の手引きが求められ,こうした小冊子が流行した。臨終の床を囲んで,天使と悪魔が肉体を離れようとする霊魂をめぐって争うドラマを描写し,キリスト教徒としていかに死ぬか,臨終にどうふるまえばよいか,を説いたものである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のアルス・モリエンディの言及

【死】より

…これらの〈往生伝〉は修行僧の伝記という体裁はとっているけれども,しかし考えようによっては,人間の死の準備,死の覚悟,死の方法,死の意識といった死にかんする理論と実践を,類型的に記述したものとしても読むことができるのである。そしてこれと対応する文献をヨーロッパ世界に求めるとすれば,中世末に,とりわけオーストリア,ドイツ,フランス,イタリアなどで書かれた〈アルス・モリエンディ(往生術)〉と総称される作品群をあげることができよう。この文献は大きく2種類に分けられる。…

【臨終】より

…死を迎えることの意味を説いた古い文献としては,エジプトやチベットで作られた〈死者の書〉が知られているが,それはかならずしも臨終時の問題に焦点を合わせたものではない。これに対して西欧では,中世末に〈アルス・モリエンディ(往生術)〉として知られる文献が書かれ,臨終を迎える者のための心得が説かれた。すなわち死の床にはかならず悪魔(サタン)が介入し,良心の錯乱と種々の苦しみをひきおこす。…

※「アルス・モリエンディ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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