日本大百科全書(ニッポニカ) 「アントネッリ」の意味・わかりやすい解説 アントネッリあんとねっりLuigi Antonelli(1882―1942) イタリアの劇作家。フィレンツェ大学に学び、新聞記者としてブエノス・アイレスに赴任し、帰国後、1915~1920年、旧来の心理主義的ブルジョア演劇に反対し、風刺と幻想に富む戯曲を発表する。いわゆるグロテスク派に属し、ピランデッロに至る道を開くのに貢献したが、後年『巨匠』などの作品で彼を批判した。1931年から10年間『日刊イタリア』紙の劇評を担当する。代表作は『自分に逢(あ)った男』(1918)、『猿の島』(1922)など。[里居正美][参照項目] | ピランデッロ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アントネッリ」の意味・わかりやすい解説 アントネッリAntonelli, Luigi [生]1882. カステルシレンティ[没]1942. ペスカライタリアの劇作家。いわゆるグロテスク劇を信奉し,同時代の演劇界における中産階級の心理主義に対抗した。作風には,やや軽みを帯びた風刺性がある。主作品『自分に出会った男』L'uomo che incontrò sé stesso (1918) ,『三博士の寓話』 La fiabe dei tre maghi (19) ,『猿の島』L'isola delle scimmie (22) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報