イェンセン(Johannes Vilhelm Jensen)(読み)いぇんせん(英語表記)Johannes Vilhelm Jensen

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イェンセン(Johannes Vilhelm Jensen)
いぇんせん
Johannes Vilhelm Jensen
(1873―1950)

デンマークの小説家。ユトランド半島のヒンメルラン地方の出身。コペンハーゲン大学で薬学を専攻。作家となったのちにも科学への興味を残し、人間の無限の進化に期待した。郷土作家として出発し、故郷の風土と人情をユーモア交じりに、溌剌(はつらつ)と描いた『ヒンメルラン短編集』3巻(1898~1910)で地位を確立。『王の没落』『マダム・ドラ』などを経て、『失われた大陸』に始まり『コロンブス』で終わる六巻の文化史小説『長い旅』(1908~1922)で世界的名声を得た。これは、原始時代には氷河や火山の爆発と戦い、民族移動やバイキング活動を求めていく人間の不退転の姿を描いた大叙事詩。その後では『神話』6巻が名高い。1944年ノーベル文学賞を受賞。大の旅行家で日本を訪れたこともある。

[山室 静]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

秋の名残

秋の趣を感じさせる最後のもの。冬になっても残っている秋の趣。《季・秋》※堀河百首(1105‐06頃)冬「いかばかり秋の名残をながめまし今朝は木葉に嵐吹かずは〈源俊頼〉」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android