山室 静(読み)ヤマムロ シズカ

20世紀日本人名事典 「山室 静」の解説

山室 静
ヤマムロ シズカ

昭和・平成期の文芸評論家,詩人,翻訳家



生年
明治39(1906)年12月15日

没年
平成12(2000)年3月23日

出生地
鳥取県鳥取市粟谷町

出身地
長野県佐久市

学歴〔年〕
東北帝国大学法文学部美学科〔昭和16年〕卒

主な受賞名〔年〕
サンケイ児童文学大賞〔昭和38年〕,平林たい子文学賞(第1回)〔昭和48年〕「山室静著作集」(全6巻),毎日出版文化賞(第29回)〔昭和50年〕「アンデルセン生涯

経歴
昭和2年に上京岩波書店などに勤務。プロレタリア科学研究所研究員の時に平野謙、本多秋五と知り合う。7年ごろから文芸批評を始め、「明治文学研究」の編集を担当。13年東北帝大に入学。14年「現在の文学の立場」を刊行。戦後、長野県小諸市で青少年教育のための高原学舎を設立し、堀辰雄らと季刊誌「高原」を創刊。21年「近代文学」同人となり、24年上京。文芸評論家として活躍。日本女子大学教授として児童文学を講じる。ヨーロッパ・北欧神話、アンデルセン、ヤンソンの「ムーミン」シリーズなどの翻訳紹介の他、島崎藤村小川未明宮沢賢治など詩人の研究・評論がある。48年「山室静著作集」(全6巻)で第1回平林たい子文学賞を、50年「アンデルセンの生涯」で毎日出版文化賞を受賞。ほかに「北欧文学の世界」「島崎藤村―生涯と言葉」「ひっそりと生きて―詩と回想」「聖書物語」、詩集「時間の外で」、訳詩集「タゴール詩集」「峡湾牧場の国から」、短篇集「遅刻抄」、「山室静自選著作集」(全10巻 郷土出版社)など著訳書多数。「オルフェ」同人。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「山室 静」の解説

山室 静 (やまむろ しずか)

生年月日:1906年12月15日
昭和時代;平成時代の文芸評論家。日本女子大学教授
2000年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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