旺文社世界史事典 三訂版 の解説
イギリス−エジプト同盟条約
イギリス−エジプトどうめいじょうやく
1922年,イギリスは保護権を放棄してエジプト王国の独立を認めていたが,その後の世界恐慌と民族資本の成長による民族運動の激化を背景として,エジプトに完全な主権を認め,イギリス軍と官吏の退去を定めた。ただし,スーダンとスエズ運河地帯の駐兵権,アレクサンドリアに海軍基地を許すなど,イギリスの軍事行動が大幅に認められた。なお,イギリス軍の完全撤退は1954年1月に決定され,1956年6月実施された。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報