コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

民族資本 みんぞくしほん national capital

6件 の用語解説(民族資本の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

民族資本
みんぞくしほん
national capital

外国資本 foreign capitalに対する言葉で自国資本を意味するが,特に発展途上国土着資本をさす場合が多い。発展途上国の多くは,かつて資本主義列強の植民地であり,政治的独立後も経済的には,多国籍企業を中心とする外国資本に支配されてきた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

みんぞく‐しほん【民族資本】

植民地・半植民地従属国で、外国資本に対抗するその民族の資本。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

民族資本【みんぞくしほん】

植民地,半植民地,従属国で,本国資本や外国資本と対抗する土着資本。第2次大戦以前の植民地独立運動を担った中国やインドの財閥に代表されるが,今日では発展途上国における自立的資本を指す。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

みんぞくしほん【民族資本】

植民地,従属国の政治的・経済的自立を導く現地土着資本のこと。それは,経済的従属地で活動する外国資本の圧力に対抗する役割を担うものであり,外国資本と癒着した買辧資本(買辦)と区別される。もともと,19世紀末から第2次大戦までの植民地独立運動の担い手として論じられてきたが,今日では一般的に,外国資本に支配されず,国内市場を活動の場とする発展途上国の自立的な資本家層を指した総称になっている。しかし歴史学上の概念としては,依然として民族解放闘争を担う資本家という狭義の使われ方をしている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

みんぞくしほん【民族資本】

植民地・半植民地・発展途上国などにおいて、外来資本に対抗する現地の民族による資本。 → 買弁資本

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

民族資本
みんぞくしほん
native capital

植民地や従属国における土着の資本で、外国資本や植民地支配と対抗的性格をもつものをいい、独立運動において果たす役割をめぐって注目されてきた。中国においては、19世紀後半以降とくに20世紀に入ってから民族的企業の発展が著しく、第一次世界大戦期から直後にかけては、市場条件の好転もあって、民族的企業の「黄金時代」を迎えた。インドでも、19世紀後半から綿工業を中心としてインド人の資本による工業が発展した。第一次世界大戦後は、選択的保護政策の効果もあって、綿工業、鉄鋼業や製糖業などを中心としてインド資本による工業はいっそう発展し、彼らは、独立によって国家の政策を左右しうる地位を獲得した。これら民族資本について注目されることは、第一に、そのかなりの部分は、かつて植民地支配と結び付いて発展した商業資本であったが、工業に進出してゆくなかで国内市場をめぐって外国資本や植民地支配と対立するようになっていったこと、第二に、こうした民族資本の発展は、大衆的な民族運動の発展と相互に関連していたこと、である。
 民族資本の多くは、一方で、多かれ少なかれ前近代的農村社会の存在、あるいはそこから流出する低賃金労働力を蓄積の基盤とし、他方で、植民地下で形成されたゆがんだ経済構造から利益を引き出すことも少なくなかった。そのため、民族資本は、徹底した社会的変革を起点とする自立的国民経済の建設を推進することはむずかしく、政治的、経済的な独立の達成という点でも、大きな問題を残さざるをえなかった。[柳沢 悠]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

民族資本の関連キーワードアメリカ独立革命従属国新植民地主義政治的自由南北問題属国半植民地セナナヤカ経済的自由権経済的自由主義

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone

民族資本の関連情報