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イヌサフラン Colchicum autumnale; colchicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イヌサフラン
Colchicum autumnale; colchicum

ユリ科の多年草。ヨーロッパから北アフリカにかけて,湿った原野などに自生する。春,地下の球根から広線形で長さ 30cm,幅3~4cmの根出葉を3~5枚出す。秋に葉が枯れたあと,サフランに似た淡紅紫色の花を開く。数花がまとまって膜質の鞘に包まれ,球根からぬき出るように伸びる。花は直径 9cmほどにもなり,また6枚の花被片は長さ3~5cmとなる。種子に含まれるアルカロイドコルヒチンは昔からリウマチに有効とされ,またこれで処理すると植物の細胞の核分裂を阻害して染色体を倍加することができるので,細胞学の実験や育種学に利用されている。なお,サフラン,ハナサフランなどはアヤメ科の植物で,花の外形上の類似から混同されやすい。

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百科事典マイペディアの解説

イヌサフラン

コルキカム

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知恵蔵miniの解説

イヌサフラン

ユリ科の球根植物。原産はヨーロッパ中南部から北アフリカ。日本には明治時代に渡来し、秋にアヤメ科のサフランに似たピンク色の花を咲かせることから、園芸植物として広く栽培されている。球根(鱗茎)や種子、葉など全体にコルヒチンを含有しており、通風の治療として用いられているが、食用には適さない。摂取すると嘔吐(おうと)や下痢、呼吸困難を引き起こし、重症の場合は死に至ることもある。日本でも葉の形がよく似た山菜のギョウジャニンニクとの誤食による食中毒や、それによる死亡事例が複数発生している。

(2014-9-11)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イヌサフラン
いぬさふらん

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内のイヌサフランの言及

【コルキカム】より

…ユリ科コルキカム属の秋植球根植物(イラスト)。別名イヌサフランと呼ばれ,土や水がなくても机の上で花が咲く珍しい,おもしろい性質がある。球根はタマネギ大の大きさで茶褐色の外皮をかぶり,底部に脚と呼ばれる突起がある。…

※「イヌサフラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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