イブン・サウド(読み)いぶんさうど(英語表記)Ibn Sa‘Ūd

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イブン・サウド
いぶんさうど
Ibn Sa‘d
(1880―1953)

サウジアラビアの初代国王。別名アブドゥル・アジズ‘Abd al-Azz ibn ‘Abd al-Ramn。イスラム教ワッハーブ派を奉ずるリヤドのサウド家に生まれる。1891年サウド家がイブン・ラシード家にリヤドを攻略されると、父とともに流浪を余儀なくされ、クウェートに亡命。1901年リヤドを奪回し、ネジド地方に支配権を確立した。1921年イブン・ラシード家を滅ぼし、ネジドとその属領のスルタンとなる。1924~1925年メッカの太守ハーシム家のフセインからヒジャーズ地方の支配権を奪取、1926年ヒジャーズ、ネジドとその属領の王を宣言。1932年国名をサウジアラビアと改めた。翌1933年アメリカの石油会社に全土の石油開発を許可し、後のサウジアラビアの富の源泉をつくった。1945年ルーズベルト大統領との会談後はアメリカの同盟者とみなされた。シオニズムには強く反対し、ルーズベルトやトルーマンにアラブの大義を主唱した。アラブ連盟ではエジプトと同盟し、ハーシム家の勢力拡大に対抗した。1953年11月9日没した。[木村喜博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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