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イブ仮説 イブかせつEve hypothesis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イブ仮説
イブかせつ
Eve hypothesis

現代人の諸人種の DNA (デオキシリボ核酸 ) のうちミトコンドリア DNAの塩基配列の比較研究に基づいて,アメリカの分子人類学者 R.L.キャーンらが提唱した,現代人の起源に関する仮説。現生人類のミトコンドリア DNAは,29万年ないし 14万年前にアフリカに住んでいた1人の女性に由来するというもの。この研究を受けて,化石人類学研究者のなかには,現代人すなわち新人類は約 20万年前にアフリカで誕生し,世界各地に拡散して,各地の旧人類に取って代ったとするアフリカ一元説を主張する人々が現れた。しかしミトコンドリア DNAの系統と人類進化の系統は必ずしも合致しないという批判もあり,化石人類学者の間では,100万年以上前にアフリカから各地に広がった原人が,それぞれの地域で旧人段階を経て新人類へと進化したとする,伝統的な多地域進化説を支持する人が少くない。

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