イプリフラボン製剤(読み)イプリフラボンセイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「イプリフラボン製剤」の解説

イプリフラボン製剤

製品名
イプリフラボン(沢井製薬、鶴原製薬、日医工、日医工ファーマ、日本ジェネリック、陽進堂)
オステン(武田テバ薬品、武田薬品工業)

 骨量の減少を防ぐ作用がある薬で、骨粗鬆症こつそしょうしょうの治療に用いられます。


 副作用として、過敏症状(発疹ほっしん、かゆみなど)、消化性潰瘍かいよう、胃腸出血、黄疸おうだんが現れることがあります。


 このような症状が現れたときは服用を止め、すぐ医師に報告してください。


 また、女性化乳房、吐き気嘔吐おうと、食欲不振、胃部不快感、胸やけ腹痛下痢、便秘、口内炎、めまいふらつき貧血倦怠感けんたいかん、むくみ、肝機能の異常などが現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


錠剤で、1日3回食後の服用が原則です。1日の使用回数・使用時間、1回の使用量などについては医師・薬剤師の指示を守り、かってな判断で増量・減量したり、中止しないでください。


②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無などを医師に報告してください。


 これらの薬で過敏症状をおこしたことのある人には使用できません。また、これまでに消化性潰瘍になったことのある人、妊婦、現在妊娠する可能性のある人、母乳で授乳中の人などには使用できないことがあります。あらかじめその旨を医師に報告してください。


③この薬を使用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときには、前もって必ず医師に相談してください。エストロゲン製剤〔卵胞ホルモン剤〕、テオフィリン製剤、ワルファリンカリウム製剤などの抗凝血剤と併用すると、併用薬の作業が増強します。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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