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ウィルトンの二連衝祭壇画 ウィルトンのにれんしょうさいだんがWilton Diptych

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウィルトンの二連衝祭壇画
ウィルトンのにれんしょうさいだんが
Wilton Diptych

1395年頃制作。 18世紀初頭から 1929年ロンドンのナショナル・ギャラリーが購入するまで,ペンブルック伯爵家のウィルトン・ハウスに所蔵されていたためこの呼称がある。画題は『守護聖者たちに伴われ聖母子に拝謁するリチャード2世』。おのおの幅 29×高さ 46cmの板にテンペラで描かれ,右翼画面には,フランスの首飾り章とイギリスの紋章をつけた 11人の天使に囲まれて立つ聖母子,左翼画面には,プランタジネット家の系統を表わす「えにしだ」の首飾り章をつけた若い国王リチャード2世 (在位 1377~99) が,彼の3人の守護聖人,東アングリアの聖王エドマンド,懺悔王エドワード,洗者聖ヨハネに付添われ,ひざまずいて聖母子に拝謁している。作者については 14世紀にパリで制作していたフランコ・フランドル派の画家,エダンのジャックマールとされているが,諸学説がある。いずれにしても国際ゴシック様式の代表的作品であり,金地を背景に細密画の手法で描かれた装飾的画風をもち,後期ゴシック時代の優雅な宮廷趣味を示している。

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