ウォロニン(英語表記)Voronin, Vladimir

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウォロニン
Voronin, Vladimir

[生]1941.5.25. モルダビア=ソビエト社会主義共和国,コルジョワ
モルドバの政治家。大統領(在任 2001~09)。1961年にキシニョフの高等専門学校を,1971年に食品工業大学を卒業した。1960年代にパン工場の工場長として働いたあと,モルダビア共産党の党役員として働き始めた。その後 20年間で党の序列を駆け上がり,1980年にはモルダビア=ソビエト社会主義共和国の最高会議代議員に,1989年には内務大臣となった。1993年,モルダビア共産党をモルドバ共産党として再建し,翌 1994年に第一書記となった。2001年4月,議会によって大統領に選出された。概して親ロシア的な外交政策をとっていたが,2003年,大規模な駐留ロシア軍が展開する沿ドニエストル共和国の自治を認めるというロシアの提案を拒否したため,ロシア政府との関係は悪化した。2005年大統領に再選。2006年沿ドニエストル共和国をロシアに編入するという計画が,地域住民による住民投票の過半数の賛成を得て承認された。しかし,ウォロニンと国際社会はこの住民投票の有効性を認めなかったため,その計画は実施されなかった。2009年,3選を禁じる規定のため大統領選挙には立候補せず,その後,議会議長に選出された。

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