ウシ海綿状脳症(読み)ウシかいめんじょうのうしょう(その他表記)Bovine Spongiform Encephalopathy; BSE

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウシ海綿状脳症」の意味・わかりやすい解説

ウシ海綿状脳症
ウシかいめんじょうのうしょう
Bovine Spongiform Encephalopathy; BSE

ウシ感染症で,感染したウシは脳がスポンジ状になって神経障害を起こし,死にいたる。狂牛病ともいう。同様に脳にすき間ができ,運動障害を起こすヒツジ病気スクレイピーがあるが,その病原体であるプリオンがウシに伝染したものと考えられている。 1986年の同定以来,主としてイギリスで発生,1996年になってイギリス政府が,ヒトクロイツフェルト・ヤコブ病との関連性が高いとの見解を発表したことで,国際的な大問題に発展した。日本では 2001年に感染牛が初めて確認された。

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栄養・生化学辞典 「ウシ海綿状脳症」の解説

ウシ海綿状脳症

 BSEと略され狂牛病(mad-cow disease)と俗称される.プリオン(感染性タンパク質)が病因とされるウシの脳症で,知覚過敏,運動失調などの症状を示す.脳幹に海綿状の変化が観察される.ヒツジのスクレイピーという疾患,ヒトの変異型クロイツフェルト-ヤコブ病との類似性が指摘されている.1986年英国で最初に報告され2001年日本でも最初の報告があった.

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