ウンブリア州(読み)ウンブリア(その他表記)Umbria

翻訳|Umbria

デジタル大辞泉 「ウンブリア州」の意味・読み・例文・類語

ウンブリア(Umbria)

イタリア中央、内陸部の州。ブドウオリーブ栽培が盛ん。テルニ県ペルージア県がある。州都ペルージアで、15世紀にウンブリア派と呼ばれる画家を多く輩出した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウンブリア州」の意味・わかりやすい解説

ウンブリア〔州〕
ウンブリア
Umbria

イタリア中部の州。ペルジャ県とテルニ県で構成される。州都ペルジャ。中心はテベレ川の上流および中流域にあり,西は低い丘陵,東はアペニン山脈に限られる。この地域は広い盆地で,湖成層やウンブリアの谷やテベレの谷のような河谷から成り,「緑のウンブリア」と呼ばれる有名な牧草地が広がる。古代ウンブリア人の居住地。6世紀ランゴバルド人に侵略され,スポレト領となり,さらに教皇領となったが,1860年サルジニア王国のピエモンテ軍に占領された。土地利用は集約的で,コムギトウモロコシ,ジャガイモ,テンサイ,ブドウ,オリーブを栽培。オルビエトのワインは有名。製鋼,化学,電気化学工業 (テルニ,ナルニ,フォリニョ) が盛んで,テルニの水力発電が動力源。ペルジャの織物,食品工業も重要。ローマ-フィレンツェ間の鉄道は州の西部を通っている。高速道路やバス交通も発達。ローマ時代と中世初期の建造物も多く,アッシジや,オルビエトの聖堂など中世のゴシック建築が残る。面積 8456km2。人口 82万 2972 (1991推計) 。

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