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エスカー esker

翻訳|esker

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エスカー
esker

氷河氷の下を流れ出た融解水によって運搬堆積された堤防状の地形。おもに砂礫から成る。比高5~50m,幅 10~200mで,数十 kmも連なることがあり,蛇行状に屈曲することが多い。カナダアイルランドスウェーデンフィンランドに多くみられる。

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百科事典マイペディアの解説

エスカー

氷河の流動方向に延びる高さ20〜30m,長さ数百m〜数十kmの堤防状の地形。氷河中の割れ目から浸入した融氷水が,氷河底の河床中に砂礫(されき)を堆積して形成したもの。
→関連項目カレリア氷河地形

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岩石学辞典の解説

エスカー

融氷流水(fluvioglacial)による砂や礫の小山または山嶺で[Close : 1866, Charlesworth : 1957],fluvioglacialは氷河の底の流水によること[ランダムハウス : 1994].氷河の底をトンネルを作って流れる水流に沿って砂礫が堆積し後で氷が融けると低い丘陵が残る.この丘陵をエスカーという[木村ほか : 1973].eschar, escar, eskarなどはみな同義.oscr, asar, serpent kameと呼ばれることもある[木村ほか : 1973].アイルランド語のeiscirや,ウェールズ語のesqair, escairはいずれも嶺の意味.オサアル(osar)[Charlesworth : 1957].

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エスカー
えすかー
eskar

融氷水流の作用による堆積(たいせき)物からなる堤防状の地形。オースs(スウェーデン語)ともいう。クレバスなどを伝って、氷河の内部にしみ込んだ融氷水が氷河内部にトンネルをつくると、トンネル内は氷河堆積物(ティルtill)や融氷水流堆積物で埋積されていく。氷河が溶け去ると、トンネルを埋めた砂礫(されき)は、氷河の流動方向に延々と伸びた細長い堤防状の堆積地形をつくる。これがエスカーである。高さは5~50メートル、長さは数キロメートルから100キロメートル以上にも達することがある。北ヨーロッパやカナダなど、氷期に巨大な氷床の末端部となっていた地域に多くみられる。[小野有五]

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世界大百科事典内のエスカーの言及

【スカンジナビア】より

…東麓の高原地帯には,谷氷河がつくった幅広いU字谷が東・南東へ流れ,中流でモレーンにせき止められてしばしば湖をつくる。バルト海側の低地には氷河が残したエスカー(氷河の底を流れた融水が作った丘)やモレーンの丘がたくさんあり,沼や湿原が多い。 スカンジナビア半島の北3分の1が北極圏に入るので,白夜(びやくや)と極夜があり,北端の町ハンメルフェスト(北緯71゜)では,夏の62日間日が沈まず,冬は逆に日が昇らない。…

【氷河地形】より

… もともと起伏が小さい土地が氷河に覆われると,地質構造の影響を強く受けたなだらかな波状の地形が形成される。ドラムリンdrumlin,エスカーesker(アイルランド語eiscirに由来),モレーンなどの堆積地形によるせき止めもあって,ハドソン湾周辺(カナダ)のように湖沼地帯になることがある。氷河時代に氷河の表面より上にそびえていた山地は,山麓部が氷食を受けてなだらかな地形となっているのに,山頂部はごつごつした地形となる。…

※「エスカー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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