エリシオン(読み)えりしおん(その他表記)Ēlysion

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エリシオン」の意味・わかりやすい解説

エリシオン
えりしおん
Ēlysion

ギリシア神話において、神々に愛された英雄や愛国者たちが、死後、幸福で充実した生活を楽しんだ場所。詩人ヘシオドスは、ここをマカローン・ネーソイ(至福者の島)とよんだ。ホメロスの叙事詩などでは、ハデスの支配する地下の冥界(めいかい)とは明瞭(めいりょう)に区別され、西の果てのオケアノスの流れに面した野原、またはその流れの中に浮かぶ島とされ、ラダマンティス(またはクロノス)が支配したとされる。後のウェルギリウスの『アエネイス』では、エリシオンは地下の冥界に移されている。

[小川正広]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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