エリトロース

デジタル大辞泉 「エリトロース」の意味・読み・例文・類語

エリトロース(erythrose)

アルドースに分類されるテトロースの一。二つ不斉炭素元素をもつ。異性体トレオースがある。ペントースリン酸回路代謝中間体。D-エイトロースが希少糖として利用される。化学式C4H8O4

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「エリトロース」の解説

エリトロース
エリトロース
erythrose

(2R,3R)-2,3,4-trihydroxybutanal.C4H8O4(120.11).アルドテトロースの一種.D-エリトロース-4-リン酸光合成ペントースリン酸サイクル中間体.鉄(Ⅲ)塩の存在下でのD-アラボン酸カルシウムの過酸化水素酸化,D-アラビノースの組み下げなどによって調製される.シロップ状.-32°(水).フェーリング液を冷時でも還元する.酵母によって発酵しない.L-エリトロースはシロップ状.甘味がある.+39°(水).天然には存在しない.[CAS 583-50-6:D-体][CAS 533-49-3:L-体][CAS 1758-51-6:DL-体]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「エリトロース」の解説

エリトロース

 C4H8O4 (mw120.10).

 [α]D−32°.アルドテトロースの一種.エリトロース4-リン酸エステルは,ペントースリン酸回路の中間体.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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