エルサレムの旧市街とその城壁群(読み)エルサレムのきゅうしがいとそのじょうへきぐん

世界遺産詳解 の解説

エルサレムのきゅうしがいとそのじょうへきぐん【エルサレムの旧市街とその城壁群】

1981年に登録された世界遺産(文化遺産)で、ヨルダン川に近い要害の地にある城郭都市。世界三大宗教であるユダヤ教キリスト教イスラム教聖地として知られる。城壁に囲まれた旧市街には、紀元前965年、ソロモン王によって創建され、前20年、ヘロデ王によって改築され、後70年、ローマ軍によって破壊された「嘆きの壁」(ユダヤ教徒の聖地)と呼ばれる神殿の壁をはじめ、キリスト教徒の「聖墳墓記念聖堂」、イスラム教徒の「岩のドーム」(聖なる岩を安置する、現存する最古イスラム建築。この岩が、イスラム第3の聖地)などがある。歴史上重要な建造物として評価され、世界遺産に登録された。1982年、民族紛争などから、危機遺産リストに登録された。ヨルダンによる申請遺産。◇英名はOld City of Jerusalem and its Walls

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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