エロア資金(読み)エロアしきん

百科事典マイペディア 「エロア資金」の意味・わかりやすい解説

エロア資金【エロアしきん】

米国占領地域経済復興資金エロアEROA)はEconomic Rehabilitation in Occupied Areaの略。1949米会計年度から日本韓国等に適用。日本ではおもに綿花鉱産物等の原料購入に充当,その売却代金はガリオア資金等とともに対日援助見返資金特別会計に繰り入れられた。1951年米会計年度末に停止

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

旺文社日本史事典 三訂版 「エロア資金」の解説

エロア資金
エロアしきん

Economic Rehabilitation in Occupied Area Fundの略称。第二次世界大戦後,アメリカによる占領地域経済復興資金
陸軍省予算から支出された資金で,エロア資金はガリオア資金の一部として追加されたもの。ガリオアは消費物資を,エロアは経済復興のための工業原料・機械類の提供を目的とする。同援助資金は1952年の対日講和発効後は打ち切られ,'62年返済に関する協定が調印され,4億9000万ドルの債務は,15年均等払い,年利2.5分で返還されることになった。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「エロア資金」の解説

エロア資金
エロアしきん

アメリカによる占領地域経済復興資金。略称EROA。占領地の産業低迷を救済する目的で,1949会計年度からガリオア資金の一部としてエロア資金(Economic Rehabilitation in Occupied Areas)が追加されたもので,独立の援助資金ではない。通常ガリオア・エロア資金とよばれる。対日エロア援助は,主として綿花・羊毛などの産業原料を日本に送ることにあてられた。62年(昭和37)の日米協定で15年間の分割返済が決定された。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android