改訂新版 世界大百科事典 「オフィーリア」の意味・わかりやすい解説 オフィーリアOphelia イギリスの劇作家シェークスピアの悲劇《ハムレット》(1602ころ初演)の登場人物。内大臣である父の命令で王子ハムレットの求愛を退けたあと,彼からじゃけんな仕打ちを受け,父の横死も重なって錯乱に陥り,小川で水死する。ロマン主義的批評家たちが彼女の清純をたたえ,その悲愴美を強調するのに対して,逆に彼女をみだらで不道徳な女だとする立場もある。もろき女たる母の行動への嘔吐にさいなまれるハムレットの内的意識のありようを,オフィーリアに対するハムレットの悪罵にのぞき見ようとする批評家が多い。執筆者:笹山 隆 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
デジタル大辞泉プラス 「オフィーリア」の解説 オフィーリア イギリスの画家ジョン・エヴァレット・ミレーの絵画(1852)。原題《Ophelia》。シェークスピアの戯曲「ハムレット」のヒロインを題材としたミレーの最高傑作とされる。ロンドン、テート・ブリテン所蔵。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報