平面鏡(一般には平面)の傾きを正確に測定する器具。図はF.ガウスの接眼レンズを用いたオートコリメーターの例で,一種の望遠鏡で構成されている。小孔から光を入れ,ガラス板からの反射光で十字線を照明する。十字線は対物レンズの焦点面に置かれているので,ここから出る光は対物レンズを通ると平行光になる。平面鏡で反射して戻る平行光が望遠鏡に入ると,焦点面上に十字線の像を結ぶ。平面鏡または望遠鏡の傾きを調節して,平面鏡の面が望遠鏡の光軸に完全に垂直になるようにすると,十字線と平面鏡からの反射光でできる十字線の像が完全に合致し,これは接眼鏡で観察される。この操作をオートコリメーションautocollimationという。対物レンズの焦点面に目盛板があるオートコリメーターを使用すると,平面鏡の面の垂直からの微小な傾きを測定することもできる。また光学ベンチの面上に平面鏡を垂直に立て,平面鏡を一定距離ずつ移動させながら目盛板を読み取っていくと,光学ベンチ上面の平面度(真直度)の測定も行うことができる。
執筆者:田中 俊一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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