カイロ博物館 (カイロはくぶつかん)
Egyptian Museum, Cairo
古代エジプトの文化遺産に関する世界最大の博物館。カイロ市の中心部,ナイル河畔にある。収蔵品は,王朝前時代からグレコ・ロマン期に至る彫像,絵画,工芸を中心に,諸王のミイラ,碑石やパピルス文書等を含め,総数10万点に及ぶ。創立は1851年,マリエットA.F.Mariette(1821-81)がブーラークに開設した保存陳列館に始まり,1902年に現在の地に本格的な博物館として発足し,今日に至る。代表的収蔵品として,《カフラー王座像》《村長の像》《ラホテプとノフレト像》およびツタンカーメン王墓出土の豪華な遺宝群がある。
執筆者:友部 直
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「カイロ博物館」の意味・わかりやすい解説
カイロ博物館【カイロはくぶつかん】
エジプトの首都カイロの中心部ミダン・エッタハリール(解放広場)の北西にある博物館。1851年設立,初代館長はフランスの考古学者A.マリエット。当初はブーラークにありブーラーク博物館と呼ばれた。1902年に現在の場所に移転,名称もカイロ博物館となる。先史時代から古王国,中王国,新王国,グレコ・ローマン期に至るエジプト文化の遺産約10万点を集める。ツタンカーメンの遺物は特に有名。
→関連項目カイロ|ボストン美術館
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