友部(読み)ともべ

精選版 日本国語大辞典 「友部」の意味・読み・例文・類語

ともべ【友部】

  1. 茨城県中部の地名。建久年間(一一九〇‐九九)頃からひらけ、水戸徳川家支藩松平氏一万石の城下町宿場町として発展常磐線水戸線との分岐点にあたる水戸市の郊外住宅地。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「友部」の意味・わかりやすい解説

友部
ともべ

茨城県中西部、西茨城郡にあった旧町名(友部町(まち))。現在は笠間市(かさまし)の東部を占める地域。旧友部町は1955年(昭和30)宍戸(ししど)町と大原、北川根の2村が合併して成立し、同年鯉淵(こいぶち)村の一部を編入。2006年(平成18)笠間市に合併。宍戸町の友部が中心地となったのが旧町名の由来。旧町域は鶏足(とりあし)山塊に属する山地と東茨城台地および涸沼(ひぬま)川沿岸低地よりなる。JR常磐(じょうばん)線・水戸線、国道50号、355号が通じる。北関東自動車道の友部インターチェンジ、常磐自動車道の友部スマートインターチェンジがある。中世は宍戸氏の支配、近世は松平氏宍戸藩1万石の城下町。鉄道開通後、分岐点友部駅前商店街が発達し、宍戸は衰えた。農業がおもで、クリ・キクの栽培、酪農、肉牛飼育が盛ん。猟銃工場は特色のある工業として有名である。県立中央病院、県立リハビリテーションセンター、県教育研修センター、葉タバコ再乾燥工場など公共機関が多い。近年は水戸市の近郊住宅地化している。

[櫻井明俊]

『『友部町百年史』(1971・友部町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「友部」の意味・わかりやすい解説

友部
ともべ

茨城県中部,笠間市東部の旧町域。涸沼川 (ひぬまがわ) 中流域に位置する。 1955年穴戸町と大原村,北川根村が合体して発足。 1955年鯉淵村の一部を編入。 2006年笠間市,岩間町と合体して笠間市となった。古くは城下町として発達。 1889年水戸線が開通,1898年常磐線の全通に伴って発展した。耕地の大半は畑地で,涸沼川流域の低地では米作が行なわれる。丘陵地帯ではクリが特産。吾国愛宕県立自然公園に属する。

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百科事典マイペディア 「友部」の意味・わかりやすい解説

友部[町]【ともべ】

茨城県中央部,西茨城郡の旧町。中心は江戸時代の松平氏の陣屋が置かれた宍戸(ししど)町地区であったが,常磐線が通じ水戸線が分岐する友部駅周辺に移った。涸沼(ひぬま)川流域に水田が開け,クリ,キクも産する。住宅地としても発展。2006年3月西茨城郡岩間町と笠間市へ編入。58.71km2。3万5545人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「友部」の意味・わかりやすい解説

友部 (ともべ)

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