カキネガラシ(読み)かきねがらし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カキネガラシ」の意味・わかりやすい解説

カキネガラシ
かきねがらし / 垣根芥子
[学] Sisymbrium officinale (L.) Scop.

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の一、二年草。茎は高さ30~80センチメートルでよく分枝粗毛がある。葉は羽状に深裂し、裂片は長楕円(ちょうだえん)形で開出する。4~7月、黄色小花を開く。果実は長さ1.0~1.2センチメートル、先は鋭くとがり、短い軟毛があり、枝に圧着する。ヨーロッパ、西アジア原産の帰化植物である。

[小林純子 2020年11月13日]

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世界大百科事典(旧版)内のカキネガラシの言及

【アブラナ(油菜)】より

…路傍などに単発的に生えるが,安定的な生育地にはならないことが多い。(7)カキネガラシSisymbrium officinale (L.) Scop. (イラスト)前種と同様に直立した茎を有する一~二年草で,ヨーロッパ原産。葉は深く羽状に裂ける。…

【キバナハタザオ】より

…果実は細長く開出して長さ10~15cm。 カキネガラシ属Sisymbriumは世界に約十数種あるが,日本に野生するのはキバナハタザオだけである。カキネガラシS.officinale (L.) Scop.,イヌカキネガラシS.orientale L.,ハタザオガラシS.altissimum L.などは,アジア西部からヨーロッパの原産で,帰化植物となって日本にきている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」