カバリ(読み)かばり

日本歴史地名大系 「カバリ」の解説

カバリ
かばり

漢字表記地名「賀張」のもとになったアイヌ語に由来する地名。コタン名のほか河川名や山名としても記録されている。当地一帯は近代に入って賀張かばり村に包含された。仮名表記は「カバリ」のほか「カハリ」(「観国録」、玉虫「入北記」、「蝦夷日誌」一編)、「カバリイ」(谷「蝦夷紀行」)などがある。漢字表記は「加婆利」(野作東部日記)がみられる。秦「地名考」は「カパルベツ」とし、語義について「カパルは薄き語なり。此河、海浜の砂地を流るゝ故に、海河の間砂地の幅せまく薄しと云心と思ハる(中略)按するにカパルは皮張と云語なるへし」と述べている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カバリ」の意味・わかりやすい解説

カバリ
Cavalli, (Pietro) Francesco

[生]1602.2.14. クレーマ
[没]1676.1.14. ベネチア
イタリアのオペラ作曲家。 C.モンテベルディのもとで 1617年ベネチアのサン・マルコ大聖堂の聖歌隊員となり,オルガン奏者を経て 68年楽長となる。モンテベルディ死後はベネチア・オペラの代表的存在となり,『ジャソーネ』 (1649) はじめ 40曲余のオペラ,その他ミサ,レクイエムカンタータなどの宗教音楽を作曲した。

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