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カマイユ camaïeu[フランス]

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世界大百科事典 第2版の解説

カマイユ【camaïeu[フランス]】

単色の明暗のみで描いた絵画をいうが,金地に描いたものや素描に類するものは除外する。語源は低い起伏を意味するギリシア語のkamaiである。転じてレリーフ効果をもつような単色画の意味になった。イタリア産の装身具として著名なカメオも同じ語源をもつ。カマイユの語が普及したのは,18世紀初頭にフランスを中心として古典崇拝の気運が起こって以来である。技法としてはすでに1世紀初めに書かれたウィトルウィウス《建築十書》の中に,壁画の中で柱列や破風をだまし絵風に描く方法が見いだされる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典内のカマイユの言及

【キアロスクーロ】より

…キアロスクーロという語は1681年にバルディヌッチFilippo Baldinucci(1624‐96)がグリザイユのような単色の絵画について用いたことに始まる。明暗法(2)明暗版と訳され,カマイユcamaïeuとも呼ばれる。色刷木版画の一種で,単色の濃淡またはそれに近い数色の濃淡を2枚以上(4~6枚が多い)の版を用いて明暗効果をだすもの。…

【素描】より

…伝統的な図像や,主題のディテールや構成の類型を描いた素描で,工房に伝えられ,制作の範例とされた。 これらのほか,黒灰の濃淡,すなわち灰色系のモノクロームによる明暗法のみによって描くグリザイユgrisaille(フランス語),灰色にかぎらず,単色の濃淡のみでイリュージョンスティックな表現を行うカマイユなどがあるが,それらは単彩であっても独立作品として意図されたもので,厳密には素描とは呼びがたい。ペン画,鉄筆画,鉛筆淡彩画などでも,発想の当初から独立した作品として意図されたものは,素描の素材を用いた単彩であっても,素描とは呼びがたい。…

※「カマイユ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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