翻訳|Camembert
フランス北西部,ノルマンディー地方のオルヌ県の小村。人口176(1975)。転じてチーズの名として知られる。牛乳を原料とし,表皮が白く,中は黄色がかったクリーム色の,ほどよい香りのする柔らかいチーズで,通常,木の折または紙製の丸い箱に入っている。重さは200~300gくらい。イチョウ形にナイフで切って,皮ごと食べる。脂肪分は40~45%。フランス・チーズの生産高(年産約90万t)の20%を占め,第1位。そのうちの30%が輸出向けで,国内の消費量も23%で第1位。チーズ食用者に最も人気のある,柔らかいチーズの代表格である。カマンベールというチーズの名の語源は,1791年に初めてこのチーズをつくったマリ・アレルという女性がこの村に住んでいたという伝説にもとづく。ただし,この種のチーズはアンジェロという名で中世以来知られていたし,またアレルは,この村に住んだことがなかったという。
執筆者:細川 哲士
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...
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