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カラッチ一族 カラッチいちぞく Carracci

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世界大百科事典 第2版の解説

カラッチいちぞく【カラッチ一族 Carracci】

イタリアの画家一族。マニエリスムを克服し17世紀の新様式への道を開いて,いわゆるボローニャ派を創始した。ルドビコLudovico C.(1555‐1619)とその従弟アゴスティノAgostino C.(1557‐1602),アンニバレAnnibale C.(1560‐1609)の兄弟が知られ,3人は最初郷里のボローニャに共同のアトリエを構え,1582年,アカデミア(画塾)を設立。モデルの写生素描を重視し,またコレッジョベネチア派の色彩表現や自然主義的傾向を範として,空疎な型の繰返しと奇想の追求に陥っていた当時の美術の改革をめざした。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のカラッチ一族の言及

【バロック美術】より

…しかし,すでに1585年ころから,〈プロト(先期)・バロック〉と呼ばれる,マニエリスムとは明白に異なる芸術が生まれている。それは,ボローニャにアカデミアをつくったカラッチ一族(最大の人物はアンニバレ)によるベネチア派とラファエロを統合した新しい歴史画,宗教画の創出であって,これは〈バロック古典主義〉の祖となった。同じころ,カラバッジョは北方的リアズムと強烈な明暗法による深刻な表現によって,近代的宗教画の祖型をつくり,ルーベンスはバロック的祭壇画のイディオム(ダイナミックな構成,官能的魅力,絵画的手法)を用意した。…

【ボローニャ派】より

…古い大学都市ボローニャは,13世紀の写本彩飾画にさかのぼる優れた美術的伝統を有するが,普通〈ボローニャ派〉という場合には,ボローニャで学び新様式を確立してイタリア美術に主導的役割を果たした16世紀末から17世紀前半にかけての一群の画家をさすことが多い。 彼らはいずれもボローニャでカラッチ一族のアカデミア(1582設立)に学び,そのおもだった者,すなわちレーニ,アルバーニ,ランフランコドメニキーノらはアンニバレ・カラッチに倣って1600年ころローマに出,教会堂,宮殿の大規模なフレスコ装飾,宗教的・神話的主題の油彩画を手がけ,アンニバレのあとを受けてローマ画壇の主流をなした。ただし,30余年にわたりローマで活動したドメニキーノとランフランコを別とすれば,ボローニャ派のローマ滞在は短期かつ断続的である。…

※「カラッチ一族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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