カラハナソウ(唐花草)(読み)カラハナソウ(英語表記)Humulus lupulus var. cordifolius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カラハナソウ(唐花草)」の意味・わかりやすい解説

カラハナソウ(唐花草)
カラハナソウ
Humulus lupulus var. cordifolius

アサ科多年生のつる草で,山地に生じる。茎は他物に巻きついて伸びる。葉柄とともに著しい鉤形のとげがある。葉は対生し,長柄があり卵円状心臓形で先がとがる。しばしば三深裂している。縁はあらい鋸歯をもち,葉面はざらつく。雌雄異株雌花は,2花ずつ鱗状包葉に包まれて球状の花穂をなし,葉腋から出た小枝上につく。雌花をつける小枝には葉が互生する。雄花は淡黄色で多数生じ,円錐形状の花穂をなして垂れ下がる。ビール醸造に用いるホップすなわちセイヨウカラハナソウとはきわめて近縁のものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android