大学事典 の解説
カリフォルニア大学バークレー校[アメリカ]
カリフォルニアだいがくバークレーこう
カリフォルニア大学はアメリカを代表する州立の研究大学で,バークレー校は10校からなる大学の起源であり旗艦校である。1855年,私立カレッジ・オブ・カリフォルニアがオークランドに創設された。1862年にモリル法が成立すると,カリフォルニア州は15万エーカーの国有地売却で得た基金をもとに,リベラルアーツのほかに農業,鉱業,機械工学をもつカレッジを計画し,1868年オークランドの私立カレッジを基盤に州立のカリフォルニア大学を創設した。1873年,隣接するバークレーにキャンパスを移し,学生数は男子167名,女子22名となった。人口増加や豊かな経済力を背景に大学院課程,研究所などを増設し,現在ではアメリカ合衆国で最多数の博士号を授与する研究大学となっている。学生運動の中心地であり,大学革新の伝統を誇り,対抗文化や若者文化の発信地でもある。
著者: 羽田積男
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報