ガス星雲(読み)ガスせいうん(その他表記)gaseous nebula

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガス星雲」の意味・わかりやすい解説

ガス星雲
ガスせいうん
gaseous nebula

雲状の星間ガスで,周辺の恒星の影響で輝いているもの。星形成領域などで高温星(大質量星)の紫外線によって電離してみずから光っているものを電離ガス領域(H II領域),星の晩期に放出されたガスが中心星の光を受けて光っているものを惑星状星雲という。また星間ガス中のちりダスト)が,星の光を反射あるいは散乱して輝いているものを散光星雲または反射星雲と呼ぶ。さらに一般的には暗黒星雲分子雲もガス星雲である。超新星残骸もガス星雲であるが,星の爆発による衝撃波で星間ガスが高温に加熱されて光っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android