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キャスク cask

翻訳|cask

大辞林 第三版の解説

キャスク【cask】

〔樽たるの意〕
使用ずみ核燃料の輸送容器。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キャスク
きゃすく
cask

高放射性物質の輸送や貯蔵に使われる遮蔽(しゃへい)機能をもった容器。キャスクという呼び名はおもにアメリカで使われ、イギリスではフラスクflaskという。キャスクはおもに使用済み核燃料を再処理工場へ輸送したり貯蔵庫へ移動するとき使われるので、日本では使用済み核燃料輸送容器のことをいう場合が多い。使用済み核燃料中に残存する中性子の放出を遮断するために水や有機物を、またγ(ガンマ)線の遮断に鉄や鉛などを使い、さらに、崩壊熱を除去するために、表面に多数の放熱フィンをつけるので、キャスクは一般に大型で重量も大きい。
 輸送中の事故で、一般公衆や輸送従事者の被曝(ひばく)、環境の汚染などをおこす危険があるため、強度の放射線、発熱、臨界性などに対してとくに注意が必要で、事故時の落下に対する強度と構造上の条件、耐熱性、放射線安全、臨界条件など、定められた安全上の基準を満たした設計、製作が求められる。輸送容器の設計、製作のために、国際原子力機関(IAEA)が定めた国際的な使用済み輸送容器設計基準があるが、国により技術的水準や安全上の考え方が異なるため、各国の設計基準はかならずしも統一されていない。[青柳長紀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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