キンダーブック(読み)きんだーぶっく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キンダーブック」の意味・わかりやすい解説

キンダーブック
きんだーぶっく

幼児雑誌。1927年(昭和2)11月創刊。26年幼稚園令が公布され、その保育項目の一つ「観察」に沿うことをねらって観察絵本としてフレーベル館より刊行。「文字を自由に読むことの出来ない幼児の為(ため)に、絵画を以(もっ)て描かれたる、統一あり、連絡ある一冊の単行書籍」が創刊の意図でもあった。42年4月『ミクニノコドモ』に改題(44年1月終刊)。46年(昭和21)8月『キンダーブック』復刊。64年4月に年齢別、72年4月に「情操」「観察」「科学」(のちに「しぜん」)の内容別に発行。幼稚園、保育所への直接販売制をとっている。

[大藤幹夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「キンダーブック」の解説

キンダーブック

日本の幼児雑誌。1927年、前年の幼稚園令公布に伴い、フレーベル館が観察絵本シリーズとして創刊。創刊号は「お米の巻」。第2次世界大戦中は「ミクニノコドモ」と改題され、1944年に終刊したが、戦後1946年に再び「キンダーブック」の名で復刊。

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