クラカトア東風(その他表記)Krakatoa easterlies

法則の辞典 「クラカトア東風」の解説

クラカトア東風【Krakatoa easterlies】

赤道成層圏に卓越する東風.1883年に噴火したジャワ島クラカトア火山の噴煙は成層圏に達し,平均35m/sもの速さで西に進んだことから偏東風存在が示唆され,この名称が与えられた.のちに1908年にドイツフォン・ベルゾンがアフリカでの気球観測結果から,同じ赤道成層圏に強い西風ベルゾンの西風*)の存在を示し,第二次大戦後になって,赤道成層圏においてはほぼ2年の周期で東風と西風が交代することが発見された.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android