クラクフ歴史地区(読み)クラクフれきしちく

世界遺産詳解 「クラクフ歴史地区」の解説

クラクフれきしちく【クラクフ歴史地区】

1978年に登録された世界遺産(文化遺産)で、ポーランド南部に位置する、同国で最も歴史のある都市の一つ。14世紀から17世紀初頭まで、ポーランド王国の首都として栄えた。戦禍を免れた旧市街には、1222年に建造されたゴシック様式の聖母マリア聖堂やルネサンス様式の織物会館などがあり、バベルの丘には、レンガ造りでルネサンスゴシック、バロック各様式の混在した華麗なバベル城がそびえ立つ。城の中のジグムント礼拝堂の塔には、重要な出来事を知らせる時にしか鳴らさない11tもの重量があるジグムントの鐘がある。これらが人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして世界遺産に登録された。また、この町のヤギエウォ大学は、コペルニクスや元ローマ法王の故ヨハネ・パウロ2世が卒業したことでも名高い。◇英名はHistoric Centre of Kraków

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android