バベル(その他表記)Babel

翻訳|Babel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バベル」の意味・わかりやすい解説

バベル
Babel

旧約聖書に出てくる地名で,一般にはバビロンと同義として訳されるが,『創世記』 10章の,クシの子で最初の権力者とされたニムロデがシナルの地に建てた町の場合と,同じく 11章のバベルの塔の所在地の場合には,このバベルが用いられる。後者の場合には,なぜ地上民族は異なった言語を話すのかということがテーマになっているが,そのバベルの呼称は「主が全地の言葉を乱された (バーラル) から」という語呂合せによって説明されている。バベルと「混乱」の結びつきから,のちにはバベル (バビロン) は悪の力の象徴として考えられるようになった。

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デジタル大辞泉プラス 「バベル」の解説

バベル

2006年製作のアメリカ映画原題《Babel》。監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子ほか。第79回米国アカデミー賞作品賞ノミネート。同作曲賞受賞。第64回米国ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)受賞。

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世界大百科事典(旧版)内のバベルの言及

【バビロン】より

…イラク中部,バグダードの南90kmのユーフラテス川両岸にまたがるメソポタミアの古代都市。古代名は〈神の門〉を意味するアッカド語のバビリムBab.ilimに由来し,聖書ではバベルBabelと記されている。守護神はマルドゥク。…

※「バベル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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