クロサイ(読み)くろさい(その他表記)black rhinoceros

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロサイ」の意味・わかりやすい解説

クロサイ
くろさい / 黒犀
black rhinoceros
[学] Diceros bicornis

哺乳(ほにゅう)綱奇蹄(きてい)目サイ科の動物。アフリカ東部から南部にかけて分布する。角(つの)を目当ての乱獲により減少し、20世紀末には約3000頭しかいなくなってしまった。体高1.4~1.7メートル。鼻上には、前後に並ぶ2本の角があり、前方のものは1.38メートルにもなった例がある。草原すみ樹葉が主食である。

[祖谷勝紀]

『ナスカ・アイ編『いま、野生動物たちは――地球の声のネットワーク』(1995・丸善)』


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小学館の図鑑NEO[新版]動物 「クロサイ」の解説

クロサイ
学名:Diceros bicornis

種名 / クロサイ
科名 / サイ科
解説 / 森林にすみ、とがった上くちびるで、アカシアなどの木の葉をつまんで食べます。メス子どもは、10頭ほどの群れをつくります。
体長 / 3~3.8m/尾長70cm/肩高1.4~1.8m
体重 / 0.8~1.4t
食物 / 木の葉、小枝
分布 / アフリカ南部の森林
絶滅危惧種 / ☆

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世界大百科事典(旧版)内のクロサイの言及

【サイ(犀)】より

…かつては東南アジア全域に広く分布したが,現在はスマトラ,ボルネオなどにごく少数が生き残るのみ。クロサイDiceros bicornis(イラスト)は,アフリカの標高3000mくらいまでの灌木地やサバンナに分布する2角のサイ。アジアのサイ類に比べて乾燥した場所にすむ。…

※「クロサイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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