クロスジギンヤンマ(読み)くろすじぎんやんま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロスジギンヤンマ」の意味・わかりやすい解説

クロスジギンヤンマ
くろすじぎんやんま / 黒筋銀蜻蜓
[学] Anax nigrofasciatus

昆虫綱トンボ目ヤンマ科に属する昆虫。体長約73ミリメートル、後翅(こうし)長48ミリメートル。近縁ギンヤンマに似ているが、本種は胸側に2本の黒条が走り、雄の腹背に青色紋が発達する。幼虫森林に囲まれた池沼に生息し、成虫は4~6月の間に羽化する。日本では本州から九州にかけて分布するが、中国大陸、朝鮮半島台湾、さらにネパールにも及ぶ。

朝比奈正二郎


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロスジギンヤンマ」の意味・わかりやすい解説

クロスジギンヤンマ

ギンヤンマ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のクロスジギンヤンマの言及

【ギンヤンマ】より

…連結したもの,または単独の雌が水面に浮かぶ植物体に産卵する。日本ではほかに同属の種が3種あり,クロスジギンヤンマは胸側に黒い筋を有し春期いっせいに出現する。オオギンヤンマは東南アジアの種で渡洋性があり,九州,四国の南部に現れることが多いが,ときに関東地方まで飛来する。…

※「クロスジギンヤンマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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