グループ経営(読み)ぐるーぷけいえい

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

グループ経営

親会社と子会社の間で意思決定を統一することで、組織の目的を効率的に実現していく経営手法をいう。親会社と子会社で業務の分業を行なう方法が一般的。メリットは2つある。1つは、親会社と子会社の間で、強力なSCM(サプライチェーンマネージメント)が構築できること。2つめは、親会社のブランド力が、子会社にも適用され、事業活動の円滑化がはかれることである。一方、デメリットとしては、グループ内のどこかの企業が不祥事を起こしてしまった場合、グループ全体のブランドイメージが低下するリスクが生じることがある。また、親会社は子会社の業績も連結決算によって財務諸表で公表することが義務付けられているため、子会社の赤字が親会社の評価を左右しうるといったリスクも抱えなければならない。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

知恵蔵の解説

グループ経営

中核会社ないし支配会社である持ち株会社を中心にして子会社ないし従属会社群を配置したもので、グループ経営ないし企業集団と称される。親会社による子会社株式の過半数支配という出資関係に基づく、支配・従属関係をてこに急速に拡大を遂げている企業集団としては純粋持ち株会社である「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」を司令塔にした総合流通企業グループが際立っている。これまでは株式会社イトーヨーカ堂が事業持ち株会社としてセブン-イレブン・ジャパンがデニーズ・ジャパンの親会社としてアイワイグループを統括していたが、イトーヨーカ堂、セブン-イレブン・ジャパン、デニーズ・ジャパンの3社の出資により純粋持ち株会社「セブン&アイ・ホールディングス」が設立され、さらに持ち株会社ミレニアムリテイリングを傘下に収め、その後完全子会社化を達成することで日本最大の総合流通グループが誕生した。同グループは事業持ち株会社、中間持ち株会社、さらには支配を主たる事業とする純粋持ち株会社を活用することでグループの規模拡大とグループの戦略的単位としての性格を強めている。旧財閥系企業集団や金融系企業集団のような外部からの敵対的買収に対する防御壁としての株式持ち合いで特徴付けられるものとは性格を異にする。

(高橋宏幸 中央大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

上意下達

上位の者や上層部の命令・意向を、下に伝えること。⇔下意上達。[補説]この語の場合、「下」を「げ」とは読まない。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

グループ経営の関連情報