グローバル・ネットワーク組織(読み)グローバル・ネットワークそしき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

グローバル・ネットワーク組織
グローバル・ネットワークそしき

これまでの伝統的なグローバル企業の組織は,いわゆるピラミッド型の構造をとってきた。巨大な中央集権的な本社があって,司令塔として世界に君臨する。そして,技術開発やマーケティングも一元的に管理され,海外の工場や販売子会社は,すべて本社の指令で動くことを前提とした,一連の精巧なシステムである。しかし現地化の大きなうねりは,現地子会社の自立化を促進し始めた。これらの子会社は独自に開発機能,生産機能,販売機能を持ち始め,また子会社同士の取引をも発生させ始めた。このような自立化の動きからネットワークが徐々に形成されてくる。それがグローバルにつながったときに,グローバル・ネットワーク組織が形成されたことになる。

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