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ケバエ ケバエBibionidae; March fly

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケバエ
Bibionidae; March fly

双翅目ケバエ科に属する昆虫の総称。小型ないし中型のハエで体は黒色または赤褐色で,毛が多い。雌雄で大きさ,体形,色彩などの差が著しいものが少くない。雄の複眼は大きく,前額で左右相接するが,雌では小さく,幅広く離れている。触角は短くじゅず状。翅は大きく,透明または暗色で,顕著な縁紋をもつものが多い。後肢は長く,腿節の肥大した種が少くない。幼虫は発達した口器をそなえた大きな頭部をもつ無脚の蛆 (うじ) で,土中などに群生し,腐敗植物質や根,馬糞などを食べる。雄は肢を下方に伸ばし,ゆるやかに漂うように飛び,しばしば群飛する。本科のメスアカケバエ Bibio rufiventrisは体長が雄 8mm,雌 10mm内外。雄は全体に黒色で光沢があり,春季群飛する。雌は中胸背と腹部が淡赤褐色。日本各地,ユーラシア大陸に広く分布する。また雌雄とも黒色の大型種ハグロケバエ B. tenebrosusが本州以南,アジア各地に,全体が黒色で胸部背面のみ黄赤色のヒメセアカケバエ Penthetria japonicaが日本全土に分布する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ケバエ

双翅目ケバエ科Bibionidaeに属する昆虫の総称。アメリカでは,本科の1種Bibio albipennisが3月に多数発生するのでMarch flyという。日本でも,多くの種は,春4~5月に出現する。成虫の脚は細長く,雄の複眼は左右が接する。触角は8~16節で太く,短い。翅は幅広く,大きい。体と脚に小剛毛が密生しているのでこの名がある。幼虫は牧場の堆肥下,森林内の落葉下,朽木の中などで群生し,腐植質や動物の糞などを食べる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケバエ
けばえ / 毛蠅

昆虫綱双翅(そうし)目糸角亜目原カ群の1科の総称。実はハエではなく、双翅目のうちもっとも原始的なカの仲間なのでフルカ(古蚊)と改称された。[伊藤修四郎]

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