大学事典 「ケープタウン大学」の解説
ケープタウン大学[南アフリカ]
ケープタウンだいがく
南アフリカ共和国最古の大学。1829年創設のサウス・アフリカン・カレッジ(南アフリカ)が起源。ダイヤモンドや金山の資源開発需要が高まった1880~90年代には,鉱物学や地質学の研究が積極的に行われた。1918年にケープタウン大学となり,1920年代から黒人学生の受入れが始まった。アパルトヘイトによる黒人学生受入れ停止期間を経て,2004年に白人と黒人の学生割合が同等になった。先駆的な高等教育機関であり,タイムズ誌の世界高等教育ランキングにおいてアフリカ第1位,世界で第113位の研究・教育機関とされる(2012年)。教職員数は約5000人,6学部に約2万5000人の学生が在籍し,うち3分の2は大学院に所属する。また100を超える国から計4600人以上の留学生を受け入れている(2012年)。東・南アフリカ8大学間の人材能力開発プログラムであるアフリカ大学科学・人文・工学パートナーシップ(University Science, Humanities and Engineering Partnerships in Africa: USHEPiA)の基幹大学でもある。
著者: 谷口利律
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報